意外と知らない人も多いのですが、日本は世界に先駆けて平成26年11月以降に製造された「新型」の大型バスやトラックには、自動ブレーキシステム(正確には衝突軽減)の装着が義務化されています。
さらに「継続して生産している型の」バスやトラックに関しても平成29年(来年)9月以降には装着が義務化されます。
しかし、平成29年8月までに生産されていた新型以外のバスやトラックへの装着は義務になっていませんし、3.5t未満のトラック(例:2tトラック)なども義務化されていません。
サイズ的にはタクシーにも義務化されていないのです。
将来的には、交通事故で亡くなる人が減るでしょうが、まあご覧のとおり商用車だけです。
日本も高齢化社会になってきている以上、一般乗用車の新型車や継続生産車へも早く装着を義務化する方向に政治家は動いてほしいものですね。
先日あった大阪梅田での暴走事件は心臓付近の血管破裂で意識不明とのこと。人間の力では防ぎようがありませんが、あのプリウスに自動ブレーキがついていればここまで大事故にはなりませんでした。
新型プリウスには「オプションで」つけられるみたいですが、所詮、オプションであってそういうのをつける人は元々運転スキルと意識が高く、今回のような急に意識を失う事故以外ではあまり事故を起こしません。
問題は、こういうオプションを将来的な金の損得計算ができなくてつけない人たちです。こういう人が事故を起こします。
会社としての商用車
会社としての商用車は、自動ブレーキシステム搭載車にしておきましょう。
法律で義務化とか関係無く、会社と従業員の命、生活を守るためにも。
と書いても、同じく支出の計算しかできない人間力の低い経営者は、あえて自動ブレーキシステムが搭載されていない古い安い車を買うんでしょうけどね。